
当事業所では、支援者が細かな指示を出さなくても、
利用者さんが自分で作業を進められる場面が増えてき
ました。
自分の役割や仕事の流れを理解し、作業が終わったら
次に何をするかを考える。判断に迷うことや曖昧なこ
とがあれば、そのまま進めず、自分から確認する。
こうした姿に、一人ひとりの成長を感じています。
私たちは、このように自分で考えて仕事を進めること
を「自走」と捉えています。
ただし、自走とは、一人ですべてを抱えたり、何でも
自分だけで判断したりすることではありません。
自分で進められることは進め、分からないことは確認
し、必要なときには周囲と協力することも大切です。
事業所内ではラジオの音が穏やかに流れ、その中で利
用者さん同士や、利用者さんと支援者が確認や打ち合
わせをする声が聞こえます。静かすぎず、にぎやかす
ぎず、それぞれが落ち着いて自分の作業に取り組んで
います。
必要なときには自然に周囲とコミュニケーションを取
り、それ以外の時間は自分の仕事に集中する。
このような安心して働ける環境も、自分で考えて行動
する力につながっているのだと思います。
これまでは、一人の利用者さんが仕事を覚え、自分で
進められるようになるまで見届けてから、次の利用者
さんを迎えてきました。
10月には新たに2人の利用者さんが加わる予定です。
今回は、同じリサーチ作業を2人で一緒に学んでもら
います。お互いに確認し、相談しながら成長するこ
とで、新しい学びやチームワークが生まれることを
期待しています。
これまでの「支援者と一緒に一人の自走を支える」
という形から、これからは「利用者さん同士も確認し
、学び合いながら成長する」という形へ、少しずつ
進んでいくのかもしれません。
そして、開所から2年を迎える前に、定員を満たす見
通しとなりました。急いで人数を増やすのではなく、
一人ひとりが安心して働き、自分の役割を身につけら
れることを大切にしてきた結果だと感じています。
私たちが考える強い組織とは、支援が必要なくなる組
織ではありません。誰かが困ったときや不調になった
ときに無理をさせず、必要な支援を行いながら、周囲
が自然に補い合える組織です。
一人ひとりが自分の役割を理解し、迷ったときには確
認し、必要なときには助け合う。落ち着いて働ける環
境の中で、この積み重ねが少しずつ強い組織につなが
っていくのだと感じています。
これからも利用者さんの力を信じ、必要なときにはし
っかりと支えながら、みんなで成長できる事業所をつ
くっていきたいと思います。
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